日曜日、たっぷりと溜め込んだ仕事を抱えながらカフェに逃げ込んだ。
ひさしぶりにちょっとだけ長めに歩いて、それでも車でいくには近すぎるくらいの距離。
最初のお店に入って、買って間もないパソコンを開き、あたたかい紅茶を頼んだ。
ミルクを頼んだら、コーヒーフレッシュだったから、今更ことわるのも悪いなと思って入れた。
紅茶の香りなんて、一気にふきとんだ。
一向に進まない原稿をそのままに、次のカフェを探した。
わずかばかりの椅子がならぶカフェで、窓際に座る。
ふと目をやると、そこには街の人々が思い思いの服装で、春になりかけの外の空気を吸っていた。
店内に流れる音楽が少しだけ合わなかった僕は、また新しいカフェに向かった。
そこは急遽はやじまいしていた。
進まない筆と、続かないやる気を奮い立たたせて、いつもの喫茶店に立ち寄った。
そして仕事を終えた。
また、次の日がはじまる。
公園に佇む、太く大きな幹は、今年も桜を咲かせる。